グライドライドオリジナル“HIGH SEAT KIT”張替え通信講座
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せっかくリーズナブルなプライスでご提供しているオリジナルのハイシートキットですが、張替えをシート屋さんに頼んだり、当社に送って頂くと張替えの費用とかなんだかんだと結構いいお値段になってしまいます。
ですから、せっかくならご自分でして頂いてお安く上げて頂きたいと思うわけです。
んがっ、ほとんどの方がシートの張替えなんてしたことはないわけでして、せっかく買っても自分でちゃんと出来るんだろうか?なんてメールをちょくちょく頂いております。
そこで、ご自分で出来るかどうか判断してもらえるよう、作業の内容やちょっとしたコツをお伝えするために、実際の張替え作業の様子をいつものレポート風にまとめてみました。
道具はあえてホームセンターで売っている安物のタッカーや車載工具程度の道具のみ。
作業をするのはシート張替え歴2枚を有するw当社メカニック通称『メカドック君』。
レポートを見て頂ければ、ちょっと器用な人ならこの手順どおりに進めてもらえば、たいていの方はきちんとキレイに仕上げることが出来ることがご理解いただけると思います。
※手先に自信のない方でもたいていの人はほぼ問題のない見栄えに仕上げることが出来ると思います。
ということで、こちらのレポートを見てご判断のほどよろしくお願いします。
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まずは用意するものです。
■10mmのレンチ(車載のスパナでもOK)
■プライヤー(車載工具でもOK)
■マイナスドライバー(これも車載でOK。というかコジリ用のボロい奴ですね。)
■タッカー(ホームセンターで¥500くらいで売ってます。)
■ワコーズのペール缶椅子(冗談です・・・ぃや、でもね、これくらいの高さの椅子が作業するのにちょうど良いんですよ。)
※ぁ、シートレザーの入ってる袋は捨てないで下さい。
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ちなみに使用するステープラー(針)ですが、幅は12mm程度のものがベター。(狭すぎるとレザーが破れやすくなります。)
刃の長さは5〜6mm程度の物を使用して下さい。(長すぎるとシートベースから突き出てしまってレザーが破れる原因となります。)
※最長8mmのものでも使用可能ですが打ち込みの場所や方向などに注意が必要です。<MAXの針だとNO.3が推奨です。>
タッカーは上記の条件を満たすステープラー<針>が使えるものをご購入下さい。 |
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まずはシートベルトの取り外し。
裏のボルト2本を緩めて外します。
Tレンの回し方がプロっぽいです。
と、メカドック君をおだててみる・・・www |
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シートレザーを止めているステープルの針をマイナスドライバーで浮かしていきます。
キレイに剥がせばヤフオクで売れるかも・・・w
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全部を浮かしたら、プライヤーでつかんで完全に抜き取ります。 |
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すると、こんな感じでシートレザーがはがれます。
と、ココまではたいていの方はご想像通りというかまーなんてことのない作業ですね。 |
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で、いよいよハイシートキットの張込み作業になるわけですが、シートウレタン(スポンジ)が汚れたり湿ったりしている場合は、作業に入る前に必ず表面をキレイにふき取って完全に乾燥させて下さい。
まず、パッドの貼り付け位置を確認してから、シートキットのウレタンパッドに貼り付けてある両面テープの剥離紙をはがします。 |
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そしてパッドの白い方を上面にしてをウレタン本体の上に貼り付けます。
作業ポイント
パッドの前端が、シート本体ウレタン前端の丸くなり始める部分より数ミリ程度後になるように前から貼って下さい。後端は若干はみ出てもOKです。
前端の位置を決めたら、左右にずれないよう確認しながら前の方から本体ウレタンの上面にぴったりと貼り付けて下さい。 |
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次にシートレザーの入ってていた袋にシートをすっぽり入れます。
※これがシートウレタン本体への水の染み込みを防ぐ防水シートとなります。
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シートを入れたら前後をタッカーで仮止め。
で、ココで遂にタッカーの登場となるわけですが、初めての人は張り込んでしまえば見えなくなるトコロなんかで試し打ちをしてみましょう。
コツとしてはとにかく針が飛び出てくる部分をしっかり押し付けること。軽く持ってると針が曲がったり、奥までしっかり入らなかったりします。
また、気温が低いところで作業をするとシートベースが固くなって針が入りにくくなりますので冬場は部屋の中で作業するか、ドライヤーなどでシートベースを暖めながら作業して下さい。
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そして左右。
シートレザーを張り込む際にずれなければいいだけなので4箇所程度の仮止めでOKです。
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防水用のビニールはこの程度に軽く張れていればOKです。 |
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そして、いよいよレザー本体の張込みです。
作業ポイント
ポイントは前をかぶせたらとにかく出来るだけ後に引っ張ること。※あくまで一般的な人の場合です。
まずは前をかぶせたら軽く上から押さえながら後に引っ張り大体の位置を決め。 |
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そして、こんな感じで後下方向へこれでもかっ!ってくらいに強く引っ張って下さい。
※普通の人ならまず破ることは出来ないと思いますが、怪力の持ち主の方はあくまでも破れない程度にヨロシクです。<(_
_)>
作業ポイント
後へ引くのはシート本体の前端を、シートカバー前端の袋の奥へ入れるためで、下への力はシートレザーの横方向の張りを持たせるためです。
このときちゃんとシートレザーがシートの真ん中になるように確認しながら引っ張って下さい。
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上の写真くらいに前端が収まったら、
作業ポイント
←引っ張った部分をずれないよう押さえたまま、この位置に2本ほどタッカーで仮止めをします。
片側をこんな感じで止めたら、一度表側から左右の位置を確認して真ん中になるように反対側も引っ張り対称な位置で2本ほど仮止めをします。
作業ポイント
ココではまだ前端部の仮止めはしません。 |
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キレイに仕上がらない場合はたいていココでの張り付け位置が悪い場合が多いので、ココからやり直すようにして下さい。(通常3〜4回くらいならやり直しても強度的には問題ありません。) |
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で、前側の位置が決まったら、シート上面がピンと張るくらいに後端もそこそこしっかり引っ張って位置を決めて下さい。
←これくらい余ってもOKです。
※最後の丸みは無視しちゃって下さい。 |
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位置が決まったら後端部分を3〜4本ほど仮止めをします。
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そして、シートレザー後半分の横面の張りがきれいになるように横方向へ引っ張りながら、最初に仮止めした部分から後を数箇所にわけて仮止めをします。
※シート上面がちゃんと真ん中に来るように調整しながら仮止めして下さい。
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で、微妙に難しいこの前端部分の処理に入ります。、とりあえず、仮止め前はこんな状態でOK。 |
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それを縫い目がこんな感じの位置になるように内側に引っ張り込みます。
作業ポイント
ちょっと、前に引っ張りながら内側にずらす感じです。
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そして、そのまま押さえながら仮止め。 |
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縫い目がシートの縁と大体揃ったら、前を完全に決めてしまいます。
作業ポイント
ココで縫い目が縁にキレイに沿わない場合、最初の位置決めがちゃんとできていない場合が多いと思いますので、再度前端の位置決めからやり直して下さい。 |
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前端が決まったら前半分の横方向の張りを調整しながら数箇所を仮止めしていきます。
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ココで念のため、シートレザーがセンターに来ているか再度確認します。
作業ポイント
この時点でほぼ全体的にキレイに張れているはずです。部分的に左右にずれている場合はその部分だけ仮止めの針を外して調整すればOKです。 |
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表面がちゃんと張れているのを確認したら、全周に渡って本止めをします。
作業ポイント
打ち込む位置は基の位置を基準にして縁よりも
何割か若干多めに打ってください。
あまりシートの縁に近いと表面まで針が出てくることがありますのでご注意下さい。
一般的なタッカーだとシート取り付け金具などが邪魔して打ち込めない部分もありますが、出来るだけ間隔を詰めて打つようにして下さい。 |
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↑打ち込み位置の参考にして下さい。
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本止めが済んだら、シートレザー・防水シート共に余った部分を切り取ります
作業ポイント
ステープル(針)から10mm程度は残るようにして下さい。 |
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最後に弱そうな部分があれば打ち増し、又は打ち直しを。
また、奥まで打ち切れてない物があれば、ドライバーの柄などでしばいてやって下さい。
更に、縫い目のホツレを防ぐため、縫い目の上に跨るように2本ほど数ミリ間隔を開けて打ち込んで下さい。 |
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以上で完了です。
最近めっきりメカニックとしてもライダーとしても急成長中のメカドック君ですが(ほめ殺しw)実はハイシートキットを張るのは今回が初めて。
そんな彼でもポイントをちゃんと押さえれば、こんな感じでバッチリキレイに仕上がります。(^_^)凸>
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いかがでしたでしょうか?
こんな感じで自分でちゃんと張ってもらえればかなりお得なキットとなっておりますので、これなら自分で出来そうという方はぜひご検討を。かなりイイ感じになりますよ。
P.S.ココでお伝えしたのはあくまでも当社のハイシートキット張替えの手順やポイントです。他のシートレザーでも基本的なポイントは同じですが、メーカー(というかレザーのカットの仕方)によっては微妙に手順などが違うトコロもありますのでご了承下さい。 |
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